特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > デザインの雑学など > 【魅力的な印刷メディア】ZINE(ジン)とは
公開日:2024年11月15日
「自社の特徴や魅力を伝えたい」といった際にパンフレットやカタログ、チラシ・フライヤーといった印刷物を作ることが一般的ですが、ZINE(ジン)というメディアをご存じでしょうか。
古くからある出版物の一つですが、クリエイティブな情報発信の方法として、今注目を集めています。今回はZINEの魅力と活用方法、そして印刷・製本のヒントについてご紹介します。
ZINEは、個人や小規模のグループが自主的に制作する出版物で、主に数ページから数十ページの小冊子となります。作り手が主張したいことが自由に表現されていて、通常の出版物とは異なり書店で購入する事はなく、基本的には直接販売となります。
その歴史は古く、名前の由来は1930年代に生まれた「Fanzine(同人誌)」からきていると言われています。その後、時代の変遷とともに多種多様なZINEが生まれ、インターネットが普及してからは共通の趣味を持つ人たちに見つけてもらいやすく、届けやすいメディアとなりました。
ZINEは雑誌や同人誌よりも、作り手の個性や主張が色濃く反映されており、独自性が強いというのも特徴です。
ZINEの魅力は、自己表現の自由さにあります。コンテンツの中身もさることながら、デザインや印刷方法についても決まったものはありません。好きな写真やイラストを一面に飾るもよし、文字、レイアウト、色使いなども、こうしなくてはならないといったルールはありません。
その為、ZINEは単に作り手の主張を発信をするメディアというだけではなく、そのアートワークやクリエイティビティを楽しめるといった魅力もあります。
このように作り手の世界観をどこまでも自由に表現することができるため、突き抜けた魅力を発信することができます。
市場に出回っている出版物とは違った魅力を持つZINEだからこそ、そのユニークさやオリジナリティが注目されはじめています。最近ではZINEを集めた販売イベントや企業とのコラボレーションも増えてきました。中には印刷会社ともコラボレーションをして、その場でZINEを作るなどのワークショップも開催されています。
販促・PRのメディアとして企業自体がZINEを制作することによって、自社の魅力やサービスを色濃く伝えるといったケースも注目されています。従来のPR内容とは異なった、様々な視点や表現で伝えることによって、消費者の心に届けられるように工夫がなされています。
また、インターネットやSNSが普及した現代だからこそ、これまでは小規模な出版物だったZINEであっても多くの人の目に触れるチャンスがあり、個人や企業を問わずZINEの活用の場が広がっています。
ZINEは簡易的な印刷や製本方法で作られていることが多く、中綴じ製本がよく用いられます。手軽に作れて、かさばらず、配りやすいといったメリットがあります。
一方で、自由な自己表現や目を引くPRとして利用されているZINEだからこそ、中綴じ製本以外の特殊印刷や特殊加工を取り入れるのも効果的でしょう。
例えば箔押し印刷で輝きを表現したり、エンボス・デボス加工で凹凸をつける。型抜き加工で見え隠れする部分を作る。疑似エンボス加工でざらつき感を施す。など多種多様な方法があります。おしゃれで洗練された特殊な紙を使ったりしても面白そうですね。
新晃社では自由な表現につながる特殊印刷・特殊加工を得意としています。独自性のあるユニークなZINEを作りたい、美しい仕上がりのZINEを作りたい、といった場合は是非当社までご相談ください。経験豊富な担当者が丁寧に担当させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
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