特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【UV印刷(オフセット)】瞬間硬化で得られる3つのメリット
公開日:2019年04月17日
UV印刷とは印刷と同時に「紫外線(UV=ultra violet)」を照射することによって、瞬間的にインクを硬化させる方法です。
一般的にはUVと聞くと、スキンケアや日焼け止めのイメージがあるかもしれませんが、印刷技術として大変便利に使われている手法でもあります。まだそれほど認知度は高くないかもしれませんが、実はかなり幅広いジャンルで使用されており、新晃社でもUVオフセット印刷に対応しています。
今回はUV印刷について、一般的なオフセット印刷と比べて、どのようなメリットがあるのかご紹介いたします。
UV印刷最大の特徴はなんといっても「瞬間硬化」です。
一般的なオフセット印刷の場合は、印刷した後にパウダーをふりかけることで、印刷物が積み重なっても裏付きしないような工程がありました。また、それでもインキが十分乾くまでには少し時間を置く必要があります。
一方でUV印刷の場合は、紫外線を照射すると硬化する性質を持つインキを使うことで、印刷部分が即時に乾きます。その為、従来では印刷後にしばらく時間を必要としていたものが、すぐに加工に入ることができるため、納期短縮になります。
一般的なオフセット印刷では、積み重なった印刷物が密着したり、擦れ合った際に、インキで紙が汚れてしまわないようにパウダーを使用します。
一方、UVオフセット印刷では印刷と同時に紫外線を照射することによってすぐにインキが硬化します。よってパウダーを使うことはありません。その為、電子部品や食品関係の印刷物にも向いています。
UV印刷では、対摩性に優れ、また、UV耐候インキを使用してインキが硬化することによって直射日光などによる劣化にも強い耐久性を持ちますので、屋外ポスターなどの印刷にも向いています。
印刷物は日光に当たることによって変色したり、紙がカールしたりすることがあります。掲示しておく場所や環境によって程度は様々ですが、せっかく作った印刷物はなるべく長持ちした状態を保ちたいですよね。さらに強度を高めたい場合は、UVニスを表面に塗る方法もあります。
UVニス加工は使用することによって、表面に光沢感をプラスすることができる上、耐久性がさらにアップします。ですので、耐候性・耐久性をあげたい場合は、「UV耐候インキを使用して印刷する→UVニスでコーティングする」という二段構えをオススメします。
印刷面にUVニスについてはこちらもご覧ください。
※UV耐候インキやUVニス加工は、一般的な印刷方法よりも直射日光などによる劣化がしにくい印刷・加工方法になりますが、完全に劣化しないものではありませんのでご注意ください。
万能にみえるUV印刷ですが、注意する点もあります。
UV印刷は強度が高い一方で、硬くて背割れなどの現象をおこしやすいという一面があります。例えば、パンフレッドやチラシの「折りの部分」では、シワがよってしまったり、ちぎれやすくなってしまうことがあります。その為、折りにかかる部分はインキをなるべく使わないようなデザインにするなどの工夫が必要になります。特にインキを大量に使うようなデザインの場合は、十分に注意してください。
デザインや費用、納期などについて分からないことや確認したいことなどは、いつでも新晃社にご相談ください。新晃社ではUV印刷やUV加工を得意としておりますので、お客様のご質問・ご要望に合わせて丁寧に説明させていただきます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
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