特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊加工・印刷 > 【品質に差をつける】UVニス加工
公開日:2019年04月25日
新晃社では様々な印刷物を取り扱っていますが、より耐久性を高め高級感を出したい場合には「表面加工」をご提案しています。
表面加工には大きく分けて2つあり
・PP貼り加工
・UVニス加工
があります。
中でもUVニス加工は短納期かつコストが抑えられるという特性に加えて、驚きの質感を持たせる事ができる側面もあります。今回はこのUVニス加工についてご紹介いたします。
ニス加工とは、紙の表面に専用溶剤を「塗る」ことで、耐久性や光沢感を出す方法になります。PP貼り加工の場合は印刷後に専用の機械を使ってフィルムを貼り合わせる作業が発生しますが、ニス加工では印刷と同時にニスを塗布します(印刷会社によっては別工程の場合もあります)。その為、わざわざ表面加工するための時間を取る必要がなくスピーディに印刷物をお届けすることが可能です。
また、フィルムを使用しないことによって「フィルム廃材が出ない」「古紙として再利用可能」などの環境にやさしい一面も持ち合わせています。コストもPP貼り加工に比べて安価となる為、意外と知られていないニス加工ですが、ケースによって積極的に使用することをオススメいたします。
さて、本題のUVニス加工ですが、通常のニス加工と何が違うかというと「紫外線(UV=ultra violet)」を照射させることによって、瞬間的に乾燥するニス溶剤を使います。その為、従来のニス加工に必要とされている乾燥作業を大幅に短縮することができ、よりスピーディで短納期が可能になります。
また、通常のニス加工とUVニス加工を合わせる事によって「擬似エンボス」という凹凸のある独特の質感を再現することが可能です。
UVニス加工は上述の通り、紫外線を照射することで瞬間的にニス溶剤を乾燥させ硬化できる方法です。では、OPニス加工を施した後に、UVニス加工をするとどのようなことが起きるのでしょうか。
答えは「OPニスの上にUVニスが固まって、疑似的にエンボスのような凹凸感を表現することができる」ということです。こちらの写真をご覧ください。
銀色の粒々部分をよく見てみてください。ざらっとしたような凸凹の粒が見えますが、なんとこの粒は全てニスでコーティングされており、ザラザラとした硬い質感となっています。通常ではあり得ない、クールで惹きつける印刷物であることが一目瞭然。品質に差をつけるなら是非とも検討して頂きたい方法です。
また、こちらでは粒の形状ではなく、格子模様の凸凹を再現しています。一般的なニス加工では、表面の強度をあげる・光沢感を出すといったところまでですが、UVニス加工によってこのような表現力が非常に幅広い印刷物を作ることが可能なのです。
このような表現手法を「疑似エンボス」と呼びます。疑似エンボスの特徴についてはこちらもご覧ください。
私たち新晃社は名刺からチラシ、パンフレットまであらゆる印刷物を取り扱っていますが、お客様が求めている用途や目的に合わせて様々なご提案をしております。UVニス加工はその中の一つではありますが、まだまだ世の中には知られていない方法です。皆様のお役に立てることを目標に、惜しみなく印刷についての情報提供やご提案をさせて頂き、より良い印刷物をご一緒に作れるようなご支援をさせて頂きます。お困りのことやご相談がありましたらお気軽にお問い合わせください。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
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