特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊加工・印刷 > 【よくわかる】マルチに活躍するリング製本
公開日:2023年08月17日
ノートやカレンダーの製本方法としておなじみのリング製本。実は、様々な印刷物に活用できるマルチプレイヤーだということを知っていましたか?今回は、そんなリング製本について徹底解説します。
リング製本とはワイヤーリングなどを通して綴る製本方法のことを言います。ノートやメモ帳、カレンダー等でよく使われる製本で、みなさんもよく目にしていることでしょう。リングの特性を活かし、360度開閉ができて、開いた際に手で抑える必要がないという利点があります。リングにはいくつか種類があり、素材によってコストや耐久性が変わってきます。
スパイラル状のワイヤー1本を穴に通して製本をする方法です。開いたときに上下にズレが出る特徴があります。かつては主流の方法でしたが、加工には経験が必要で、現在では対応する印刷会社も少なくなってきています。昔ながらの風合いを出したいときにチョイスしてもいいかもしれませんね。
現在は最もスタンダードなリング製本で、1本の金属製のワイヤーを二重のリングを作るように曲げ、穴に通して綴じる製本方法です。開いた際のズレもなく、耐久性にも優れています。後述するように、ノートだけでなく、カレンダーなど様々なシーンで活用できます。
リングのカラーは白や赤、青、黄、緑などに加え、メタリックカラーのシルバーやゴールド、ブラウンなど多彩なカラーをお選びいただけます。
プラスチック製のリングで開閉が可能なリングです。紙を追加したり、差し替えたりといったことが可能で、資料などを綴じるバインダーによく使われています。こちらも、豊富な色から選ぶことができます。ビジネスシーンでもよく見かけるリング製本ですね。
すべて紙で作られたリングを用いた製本です。エコで環境に優しく、リングごとリサイクルにも出せます。柔らかい素材なので、子どもが安全に使えるのもうれしいですね。豊富なカラーバリエーションもあるので、デザインでも活かせます。ノートやカレンダーなどでよく活用されます。
ノートやメモ帳などはリング製本が持つ360度開閉が可能な特性が効果を発揮します。狭い机の上で、360度開閉することでスペースを確保したり、書いている途中で閉じてしまうといった煩わしさを感じたりすることもなくなります。
開いた状態で見たり、読んだりしながら作業をする必要があるマニュアルやレシピブックなどにもリング製本はうってつけです。スペースも確保しやすいため、狭い作業スペースや台所などにも置きやすく、効率的に作業できます。
180度しっかりと開く特性を活かして、見開きのデザインなどを活かしたパンフレットにも活用できます。写真やイラストなどを豊富に使う場合はインパクトのある印刷物に仕立てることもできます。
リング製本は、卓上スタンドを使うことで、卓上カレンダーとしても多く活用されています。こちらも360度開閉できる特性を活かして、月や日ごとにめくる必要があるカレンダーとの相性は抜群です。主にダブルリング製本が使われます。
ダブルリング製本の場合、壁掛け用ハンガーをリング内に通すことで、壁掛けカレンダーやポスターとしても活用できます。A3などの大判サイズでの作成も可能です。
このように、リング製本はノートだけでなく、様々な活用が可能です。
リング製本では、180度の見開きを活かしたデザインが可能ですが、穴を空ける必要があるため、それを考慮してデザインをする必要があります。特に文字などは穴と重なると読めなくなるため、事前に穴の位置などを確認したうえでデザインをしましょう。
冊子の強度や耐久性を向上させたい場合は表紙にPP加工を施すことも可能です。その他、リング製本専用のフィルムカバーなどもあり、これらの素材で保護することで高級感を演出するだけでなく、湿気や汚れ、傷などから冊子を守ることができます。用途に応じて、これらの加工も活用していきましょう。
以上、リング製本についての解説でした。マルチに活躍するリング製本をぜひお試しください。ご検討の際は、実際にサンプルを見たり、手で触って選んでいただくことをオススメしています。
新晃社では、多くのサンプルをご用意しておりますので、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富なスタッフが、イメージしている印刷物にふさわしいリング製本や加工方法などをご提案いたします。
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