特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊用紙 > 【SDGs対応】環境に配慮した再生紙
公開日:2022年08月09日
持続可能な社会を実現するためのSDGs活動において、環境に配慮した素材を使うことは非常に重要です。
印刷物においては「紙」が木材を原料とすることから、SDGs活動が広まる以前から紙の素材について様々な見直しが行われてきた歴史があります。
中でも、誰もが一度は耳にしたことがある「再生紙(さいせいし)」は、SDGs活動の先駆けと言っても過言ではありません。この再生紙が今、注目を浴びています。
今回は環境に配慮した素材の代表格、再生紙についてご紹介いたします。
再生紙とは、新聞紙や雑誌、牛乳パックなど再利用が可能な古紙を原料として作られた紙になります。その名の通り、資源を再利用して再生した紙であることによって、環境資源の消費を抑えることができます。
このように古紙が配合されている再生紙には「再生紙使用マーク」を入れることができます。このマークは、古紙が全体の何パーセント配合されているかによって、ご覧のとおり数字の部分が変わります。
印刷物にR100の再生紙使用マークが入っていた場合は、全て古紙を原料として作られた印刷物ということになります。R90のマークが入っている場合は、90%は古紙を原料としつつ、残りの10%は新しく木材を素材として作られた印刷物ということになります。
再生紙のメリットは、当然のことですが紙を再利用することによって、資源を節約できる点です。通常の紙を製造する場合は全て木材からできていますが、原料の一部または全てを古紙にすることによって、森林を守ることに繋がります。
これはSDGs活動の12番目のゴール「つくる責任 つかう責任」と、15番目のゴールである「陸の豊かさも守ろう」に通じています。再生紙を使うことは持続可能な社会を形成する一つとなります。
一方で、再生紙のデメリットとして品質の問題があります。古紙を原料としている性質上、色がくすんでいたり、劣化しやすいなどの特徴があります。さほど気にしない印刷物であれば問題ありませんが、長期保存するような印刷物や重要な書類には向いていません。
いくら地球環境に優しいとはいえ、使い物にならないような印刷物を作ってしまっては本末転倒ですね。何でもかんでも再生紙を使おう、といったように盲目的な考えにならないよう注意して「どのような目的で使うのか」「どのように使うのか」といったことに配慮した上で、再生紙を選べば心配はいらないでしょう。
ひと昔前までは、環境に配慮した紙と言えば再生紙くらいしか知られていませんでした。しかし、実際には様々な形で環境に配慮した紙があります。
環境・社会的な利益を適い、経済的に持続可能なきちんと管理された森林や、環境・社会的なリスクの低い原材料等から救られた製品を消費者に届け、責任ある森林管理を支援することができると認証された紙。
森林を守るために間伐された木材を使用した紙。間伐材を紙の原料として使用することで、限りある資源を有効活用することができ、森林環境の保全に繋がる。
バナナの茎の繊維を使用したバナナペーパー、竹を使用した竹紙など、木材以外を主原料とした紙。森林を守ることはもちろん、独特な紙の質感や手触りを表現することができる。
これらのように、今や再生紙以外にもあらゆる手法で環境を守るための紙が開発されており、それぞれの特徴を生かした印刷物を作ることも可能ですので、環境を守りながら更に魅力的な印刷物を作れる時代になったとも言えると思います。
昨今、市場全体の環境意識が高まっていく中で、再生紙の需要も高まっており再生紙が手に入りにくいといった状況も増えています。今後ますます、この流れは拡大していくことが見込まれるため、再生紙以外の環境配慮の紙も市場に増えていくことが予想されます。
再生紙や、その他の環境に配慮した紙についてご検討中であれば是非当社にご相談ください。あらゆる紙のご相談を承っており、サンプルの取り寄せなども可能です。印刷物の目的や利用方法に合わせて、担当者からご提案もさせて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
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