特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊加工・印刷 > 【役に立つ】ワンランクアップできる、特殊な3つのPP貼り加工
公開日:2022年03月17日
スタンダードなPP貼り加工といえば「グロスPP」「マットPP」ですが、実はPP貼り加工にはたくさんの種類があります。
コンテンツやデザインを一生懸命作り上げたあとは、ピタッとハマる印刷物の仕上がりにしたいですよね。もちろん、グロスPPやマットPPがベストな選択である場合もありますが、いくつも引き出しをもっておくことで、更に良い仕上がりにできる可能性が高くなります。
今回は仕上がりをワンランクアップさせる、3つのPP貼り加工についてご紹介いたします。ぜひ参考にしてみてください。
■きらめき感アップ「ホログラムPP」
■極上のしっとりさ「ベルベットPP」
■日本的な和の質感「和紙PP」
ホログラムPPとは、表面にホログラム柄の入ったきらめくPP貼り加工です。
柄のパターンはなんと20種類以上。上の画像は「クラックアイス」というパターンになります。ご覧の通り、表面にホログラム柄がコーティングされることによって華やかなきらめきを演出する事ができます。
この他にも、ホログラム柄が細かいパターンや、ハート柄や星柄などの絵柄模様のパターンもあります。印刷物のイメージによってホログラム柄を選べるのも魅力的ですね。
ホログラムPPの注意点は、通常のPP貼り加工で使用するフィルムよりも厚いフィルムを使用するため、紙が反り返りやすくなります。ホログラムPPに使用する紙は薄いものは選ばず、なるべく厚い紙を使用する様にしましょう。
ベルベットPPとは、「しっとり」とした手触りと質感が特徴的な、つや消しのPP貼り加工です。
つや消しのPPといえばスタンダードな「マットPP」もありますが、ベルベットPPはさらにその上をいくしっとり感です。高級感を演出したい印刷物にはもってこいの表面加工です。
文章だけでは伝わらないのが残念ですが、この手触り感、本当にとてもしっとりしていて、ずっと触っていたい心地よさです。
ベルベットPPの注意点は、他のPPと比べて粘着が弱い点になります。その為、ベタがあるデザインではフィルムが剥がれやすくなりますので注意が必要です。ベルベットPPを検討している場合は、デザインについて事前に印刷会社に相談しておくと良いでしょう。
和紙PPとは、日本的な和紙の質感が特徴的なPP貼り加工です。
上の画像の通り、毛羽だった和紙の様な質感となっており、日本的なイメージを演出する印刷物にぴったりです。手触りは見た目通りざらざらとしており、手に取った印象も和紙そのものです。
シンプルなプレーンタイプと白い筋雲のような雲竜タイプがあり、お好みに合わせて選ぶ事ができます。
和紙PPの注意点は、印刷物の色の見え方が大幅に変わることです。どのPP貼り加工でもフィルムを表面に貼ることによって、色の見え方には若干差異が生じるものですが、和紙PPはご覧の通り毛羽だった質感となるため、PCモニターで見る色とは大幅に異なります。予め本機校正をすることで仕上がりイメージを確認しておくと良いでしょう。
また、和紙PPにはもう一つ重要な注意点があります。通常のPP貼り加工は「印刷後」になりますが、和紙PPの場合は「印刷前」と「印刷後」の二通りがあります。印刷前に和紙PPをすると、和紙の風合いは控えめで、印刷がくっきりとします。印刷後に和紙PPをすると、和紙の風合いがより強く出て、印刷はややかすんだようになります。ご希望のイメージに合わせて選ぶ事ができますので、詳しくはこちらの記事を参考にしてみてください。
参考記事:和紙PP加工のご提案
今回は3つのPP貼り加工についてご紹介させていただきましたが、実際にはもっとたくさんのPP貼り加工があります。
印刷物をどんな風に使うのか、あるいは、デザインとの親和性を考えてどんな仕上がりがベストなのか、といった様々な角度から検討してPP貼り加工の種類を選ぶと良いでしょう。
また、PP貼り加工には、紙との相性によって向き・不向きがあります。こういった注意点も考慮しながら選ぶ必要があるため、経験や実績が豊富な印刷会社に相談しながら作成することをお勧めいたします。
新晃社では一般的な印刷・製本はもちろん、PP貼り加工を含む特殊印刷・特殊製本を得意としている会社です。印刷や製本の事でお悩みの場合であれば是非ご連絡ください。経験豊富な担当者が丁寧に対応させて頂きます。
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