特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【知っておきたい】印刷物の梱包をグレードアップする方法
公開日:2024年12月17日
印刷物は製造工程の最終段階で「梱包」をします。むきだしのままでは、傷や汚れなどの破損が発生する為、印刷物を納品するためには梱包が必要不可欠です。
普段はあまり意識しない梱包ですが、実はひと工夫をするだけで納品後の保管や管理、あるいは配布の仕方が大幅に楽になります。今回は知っておくと非常に役立つ梱包の知識についてご紹介いたします。
まずは一般的な梱包についてご紹介いたします。印刷物は通常「クラフト梱包」と呼ばれる方法で梱包します。耐久性が高く、破れにくいクラフト紙を用いて、印刷物をしっかりと包みます。
クラフト梱包は、様々なサイズの印刷物に対応することができ、適切な数量をひとかたまりにして、歪みやたわみのないように丁寧に梱包します。梱包後は、崩れないようにバランスよく積み重ねて、最終的にはトラックなどの輸送する車に積み込みます。
特に指定が無い場合は、基本的にこのクラフト梱包で印刷物を包んで納品をします。
間紙(あいし)とは、任意の数量ごとに色紙などの紙を挟む方法の事です。
例えば、A4サイズのチラシを3,000部で梱包したとします。しかし、1,000部ずつ使用したい場合は、どこまでが1,000部なのかをすぐに見分けることが難しくなります。その際に、間紙を入れておくことですぐに見分けがつきます。予め、このくらいの数量で見分けられるようにしたいという場合にお勧めです。
間紙の色については印刷会社側で決めることが殆どですが、希望があれば指定をすることもできます。
帯掛け・帯どめとは、任意の数量に分けて、帯状の紙で巻く方法の事です。主に、カードやチケットなどの小さめの印刷物に使用されることが多いです。
任意の数量で分けるというのは間紙と変わりませんが、帯で巻いておくことで、持ち出したあとでも崩れにくく、数量を把握しやすくなります。一般的にイメージしやすいのは、お札の帯かもしれませんね。あのように帯で巻いておくことで、管理がしやすくなります。
帯は一方向で巻く事が多いですが、十字に巻く事もあります。
シュリンク包装は、透明なフィルムで印刷物を包む方法です。中身が透けて見えるため確認が容易というメリットがあります。
クラフト梱包と同様に、傷や汚れから保護することができるため、大量の印刷物をパレットに固定して輸送する場合に使われたり、少量の印刷物を輸送する際にも、箱の中で印刷物が揺れ動かないようにしっかりと固定するなどの用途で使われることがあります。
プラスチック素材のフィルムを使用することで、環境負荷が課題となる場合がありますが、梱包方法次第ではクラフト紙の使用量を大幅に下回ることができ、結果的に環境負荷を軽減できる場合もあります。
段ボール梱包とは、段ボールに入れて梱包する事をいいます。一見、当たり前のように思うかもしれませんが、発送する商品は段ボール梱包をしますが、特に指定や必要が無い場合は、段ボール梱包をせず、クラフト梱包の状態で納品となることがあるので、注意が必要です。
段ボール梱包のメリットは、保管や再輸送の効率化にあります。印刷物が到着した後、しばらく保管しておく場合に傷や汚れがつかないようにして、どの印刷物が何部入っているかを管理する必要があります。また、必要に応じて更に別の拠点に移動させる事もあるでしょう。
その為、見分けがつきやすいように指定のラベルなどを貼っておき、段ボール梱包しておくことで業務効率化に繋がります。
梱包方法を指定する場合は、内容によって指定のオプション料金や追加日数が必要になりますので、事前に印刷会社にご相談ください。一時的にコストがかかるかもしれませんが、全体的な効率化や生産性をアップするといった視点においては、コストダウンになっていることも多くあります。
印刷物の梱包や効率化についてお悩みの場合は、是非当社までご相談ください。お客様の使用状況や保管方法などをお聞かせいただき、経験豊富な担当者が丁寧に担当させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
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