特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【徹底比較】オフセット印刷とオンデマンド印刷の違い
公開日:2019年01月10日
ネット印刷サイトなどでよく見かける「オフセット印刷」「オンデマンド印刷」の文字。
この二つがどのような印刷のことかご存知でしょうか?
どちらもちゃんとした「印刷」ですし仕上がりも綺麗です。今回は「オフセット印刷とオンデマンド印刷」の比較をご紹介いたします。こんな印刷だったんだ、と知っているとちょっと安心しますよね。皆さんが注文する時にぜひ参考にしてみてください。
オフセットとオンデマンドの大きな違いは「版(はん)」があるかどうかになります。
通常、オフセット印刷とは版と呼ぶプレートに印刷データを焼き付けて印刷機にセットします。一方でオンデマンド印刷はこのプレートを用意する必要がありません。
版についてはこちらの記事も参照ください。
【特殊印刷だけじゃない!】新晃社の一般印刷物
新晃社のオフセット印刷機もちょっとだけお見せします。
このような大きな印刷機に版をセットします。基本的に印刷の色はシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4種類から作られますのでカラー印刷の場合は4つの版を用意します。
(モノクロ印刷の場合は、ブラックしか使わないので版は1つのみになります)
上の写真で縦長の長方形が並んでる部分がありますね。ここに版とインキをセットします。
手前の方に用紙をセットする部分があります。ここから高速で用紙を送り出してインキが転写され、ゴールとなる後ろの部分に印刷物が積み上がっていくというのが基本的なオフセット印刷の仕組みです。
いかがですか?このようにとても大きな機械ですので一度にたくさんの印刷物を作ることができます。その為、チラシやパンフレット、中綴じ冊子などの大量部数に対応できる印刷機となっているのです。
一方でオンデマンド印刷機は先ほどお伝えしたように「版」を必要とすることはありません。私たちの身近なところにもそんな印刷ありませんか?そう、それはオフィスにある複合機です。オンデマンド印刷を想像していただくには一番イメージしやすいかもしれません。ただそこは「プロ仕様」になります。一般の複合機よりも高品質で高精細な印刷ができます。また、オフセット印刷機ほどではないものの、オフィス用の複合機よりは大きいものになります。
参考:富士ゼロックス オンデマンド印刷プリンターを支える技術
印刷データを印刷機に直接流し込んでそのまま処理することで、版を必要としないことから「デジタル印刷」とも呼ばれることがあります。また、インキではなくトナーを使うこともオンデマンド印刷の特徴になります。
このようにオンデマンド印刷は版を作ることなく印刷することができますので版代がかかりません。その為、少部数においては安く早く納品できるのです。
それぞれの印刷について少しイメージを持っていただく事ができたでしょうか。
それでは、この二つの特徴を比較したまとめ表を作りましたので、ご覧ください。
※一般的な内容をまとめたものになりますので、詳細は各印刷会社によります。
どちらの印刷を選ぶかは注文内容次第になりますが、ほとんどの場合は数量によって決まります。数百部から数十万部は「オフセット印刷」、数十部から数百部は「オンデマンド印刷」とすると覚えやすいですね。
また、こちらの表に書いてある通り、オンデマンド印刷の場合は対応できない用紙やサイズ、加工がありますので注意してください。その場合はオフセット印刷(あるいは別の方法)で対応することになります。ただし、版を必要としないオンデマンド印刷は急な印刷にも対応しやすいという特徴がありますので、そういった意味でも頼もしい存在です。
仕上がりについてはどちらも高精細で綺麗な印刷物を作ることができます。ただし、印刷方式が違うため、全く同じものができるわけではないのです。こだわりの色がある、詳細なニュアンスを表現したい、などといった場合は事前に印刷会社に相談してくださいね。
新晃社ではオフセット印刷、オンデマンド印刷のどちらも取り扱っています。また、一般印刷と特殊印刷のどちらも得意にしておりますので、印刷全般について気になる点がありましたらどんな事でもお気軽にご相談ください。
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その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
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