特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊加工・印刷 > 【よくわかる】オフセット印刷とシルクスクリーン印刷の違い
公開日:2023年02月24日
印刷と一言で言ってもその方法は様々あります。それぞれの印刷方法の違いを知ることで、よりイメージにあう印刷物を実現できます。そこで、今回は代表的な印刷方法である「オフセット印刷」と、特殊な印刷方法である「シルクスクリーン印刷」の違いをご紹介します。
オフセット印刷:凹凸のない平板を用いた印刷
シルクスクリーン印刷:メッシュ状の幕(スクリーン)を版に用いた印刷
オフセット印刷は、凹凸のない平板に一度付けたインキをブランケット胴に転写(オフ)、さらにそのインクを紙に印刷(セット)する印刷方法です。直接紙にインキを印刷するのではなく、一度ブランケット胴に転写することから「オフセット」と呼ばれています。大型の機械を用いて印刷をします。
一方のシルクスクリーン印刷は、メッシュ状の幕(スクリーン)を用いた印刷です。幕のインクを通さない部分を塞ぎ、穴からインクを押し出すことで、直接インキを乗せる形で印刷します。昔はこの幕にシルク(絹)を用いていたことから、この名前になりました。
オフセット印刷:大部数を品質を維持しながらコストを抑える
シルクルスクリーン印刷:印刷物に個性やインパクトを与える
オフセット印刷は、大部数のものを印刷する場合の最もスタンダードな印刷方法です。また、高品質な印刷が可能で、写真をはじめとした繊細な表現にも向いています。大部数を印刷する場合、コストを安く抑えられるのも強みの1つです。
シルクスクリーン印刷は直接インクを乗せる印刷方法を活かし、色鮮やかな色の表現や、インクを盛り上げて厚みを持たせる特殊加工が行える点が最大の強みです。特にゴールドやシルバー、メタリック調の色味は、オフセット印刷よりもハッキリと色を出すことができます。こうした強みを活かし、印刷物に個性やインパクトを与えることが可能です。
オフセット印刷:チラシやパンフレット、書籍類など
シルクルスクリーン印刷:販促グッズ、ノベルティなど
大量部数の印刷、写真などの繊細な表現に向いているオフセット印刷は、チラシやパンフレットなどの印刷でよく活用されます。普段みなさんが目にするチラシやパンフレットも、多くの場合がオフセット印刷が用いられています。また、書籍などもオフセット印刷を用いられることが多いです。
シルクスクリーン印刷は、販促グッズやノベルティなどオリジナル製品の作成で活用されます。紙だけでなく、布、ガラス、金属、プラスチックなどに印刷ができる特長があります。
紙への印刷では、高級感や個性を出したい時など、オフセット印刷と組み合わせて活用することもあります。以下のシルクスクリーン印刷の事例では、展示会で配布用に作られた紙袋にシルク厚盛でロゴをあしらうことで、高級感を演出しており、ノベルティでの活用もオススメです。
【牧野フライス精機 株式会社様】会社のイメージを高める紙袋
https://www.shinkohsha.co.jp/case/makino_paperbag/
オフセット印刷とシルクスクリーン印刷は、それぞれの長所を活かし、組み合わせて印刷することも可能です。例えば、インパクトのある会社案内を作りたい場合、本誌はオフセット印刷でコストを抑えて印刷し、表紙のロゴ部分やポイントとなるデザイン部分にシルクスクリーンの厚盛印刷を用いるといったことも可能です。
シルクスクリーン印刷は大部数の場合どうしても印刷に時間がかかるため、オフセット印刷と併用することで、そうしたネックを解消することもできます。
シルクスクリーン印刷は、布やガラス、金属など紙以外への印刷が可能な点も特長の1つですが、新晃社では紙とPPシートのみの取り扱いとなっています。予めご了承ください。
以上、オフセット印刷とシルクスクリーン印刷の違いについて説明しました。シルクスクリーン印刷の見本などもご用意できますので、現物を見たいという方はお問い合わせください。また、どちらの印刷方法がふさわしいか、組み合わせる場合はどう印刷すればいいかなど迷う場合は、お気軽にご相談ください。担当者より丁寧にご案内させて頂きます。
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