特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【知らなきゃ損!】印刷部数と単価の関係
公開日:2019年01月17日
「チラシを3,000部作りたいけど予算を大幅にオーバーしそう。。。」
「印刷部数を3倍にすると金額も3倍になるんだよね?」
時々こんなご相談をいただく事があります。
印刷部数が増えると大幅に金額がアップするようなイメージがありますが、そんな時に「チラシ1,000部と3,000部でもあまり金額が変わりませんよ」とお話しすると、安心して必要な部数を発注してくださるというケースもあります。
どうして1,000部と3,000部ではあまり金額が変わらないのか?
これは”ある範囲において”印刷部数を増やしても金額はほとんど変わらずに単価が下がるからなのです。
今回は印刷部数と単価の関係についてご紹介いたします。
印刷に必要な費用は、とってもとっても簡単に説明すると以下のようになります。
※なるべくシンプルに説明するために、事前の準備や印刷後の作業、専門的な材料は省略しています。デザイン料や諸経費なども含んでいません。
■A4チラシのペラとした場合
<あまり変わらないもの>
刷版とは印刷データをプレートなどに焼き付けたものです(詳しくはこちらもご覧ください 参考:【特殊印刷だけじゃない!】新晃社の一般印刷物)。刷版は基本的に一つの印刷物に一つあればいいものなので、1,000部作る時でも、3,000部作る時でもかかる刷版代は同じです。
<使ったら使った分だけ費用がかかるもの>
用紙とは言わずもがな、印刷するための紙ですね。使用する紙の量は印刷する部数に比例しますので、使ったら使った分だけ紙に必要な経費は増えていきます。
つまり、印刷を始めるまでには必要な費用(固定費)がありますが、その後は使った分の材料費が必要なだけです。ですので、固定費を上回るような部数まで達しない限りは、ほとんど金額が変わりません。チラシであれば1,000部作る時と3,000部作る時では金額がほとんど変わらない理由はこういう事なのです。
■1,000部を印刷した場合
合計56,000円(@56円)
■3,000部を印刷した場合
合計58,000円(@19円)
※金額は参考値となります
大量に作ることによって単価は少しずつ下がります。例えばボールペンも大量生産されているものは安いですよね。1本100円以下のものもあります。一方で、あまり生産されていない限定品だとすると1本あたりの金額は上がります(ここでもデザイン費などの製造原価以外のことは省略しています)。ですので、まとめて作ることによって1つあたりの製造コストを抑える事は十分に可能です。
ただし、大量に作る場合でもその分の材料費は必要ですし、ある一定の数量に達すると単価はあまり下がらずほぼ同じになります。必ずしも大量に作ることが全てにおいてお得になる訳ではないのでご注意ください。
それなら結局どのくらい作ればいいのか?という事ですが、オススメは「少し余裕を持った数量」です。もし3,000部のチラシを使うケースがあったとして、ぴったり3,000部だけ発注するとしたらどうでしょうか。少しくらい足りなくても大丈夫であれば問題ないですが、追加で作成する場合はまた固定費がかかる上に印刷物が届くまで待たなくてはなりませんので「最初から少し余裕を持った数量で発注しておく」方がいざという時に慌てずに済みますし、費用負担も少なくて済みます。
トラブルの例として、チラシやパンフレットなどを郵送するケースをご紹介します。「1000人の顧客に向けてチラシを封筒に入れて郵送したい!だからチラシを1000部作りたい!」という場合は要注意です。数量に多少の余裕を持っておかないと、封入作業をしていく中で折れ曲がったり破けてしまった場合に、途中で足りなくなってしまって送れない顧客が出てしまうといったケースに繋がるからです。特に封入機械を使う場合は、一旦機械が詰まってしまうと大量に印刷物が減ってしまうこともあるので、多めの予備を用意しておくと安心です。
どんな場合であれ、過不足なく予定通りの数量で進行する事が一番いいと思いますが、用途や目的に合わせて少し余裕を持った数量を是非検討してみてください。
実際に検討している印刷物が部数によってどのくらい金額が違うのか?など気になることがありましたらお見積もりを是非ご依頼ください。担当者より折り返しご連絡させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
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