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公開日:2022年02月10日

【よくわかる】中綴じと平綴じの違い

あらゆるシーンで幅広く利用されている「中綴じ」製本。そしてもう一つ、中綴じに似た製本で「平綴じ」製本があります。

この二つは、製本する際に針金を使用するといった点では同じなのですが、綴じる方法や印刷手順などが違うため、仕上がり後の使い勝手は大きく異なります。印刷物を作る際には、どちらが向いているかしっかりと見極めて製本方法を選択したいですね。

今回は「中綴じ」と「平綴じ」の違いについてご紹介いたします。

中綴じのメリット・デメリット

中綴じは、紙を折りたたんで重ね合わせて針金で綴じる製本です。フチいっぱいまで印刷ができる「塗り足し印刷」が可能であり、本の中央をしっかり開ききることができるため、デザインの幅や表現力が豊かな点が特徴です。

中綴じで最もメジャーなサイズはA4になります。会社案内パンフレットなどをはじめ、あらゆるシーンで利用されるサイズです。その他にも、小冊子としてA6サイズ程度の小さなものから、大きなものであればA3サイズの中綴じも可能です。

中綴じのメリットは、

・小さなものから大きなものまで、幅広いサイズに対応できる
・表現力豊かなデザインが可能
・簡易製本でありながらもしっかりとした装丁といった仕上がり

といった点です。ちなみに中綴じ製本は、新晃社が得意とする印刷製本の一つです。中綴じ製本で気になる点やご相談などありましたら是非ご相談ください。

中綴じのデメリット

中綴じ製本は紙を折りたたんで針金で綴じる製本になりますので、いくつか注意点があります。

・ページ数は4の倍数(8ページ、12ページ、16ページ・・・)であることが必要
・ページ数が多くなると綴じたあとに膨らんでしまう
・長期間保存には向いていない(平綴じも同様)

掲載する内容をバランスよく配置することで、ページ数をうまく収めることができますが、あらかじめ4の倍数で作る必要があることを知っておかないと、完成前に慌てることになりますので気を付けましょう。

また、ページ数が多くなってくると週刊誌などの雑誌のように、膨らみやすくなってきます。事前に仕上がりのイメージをきちんと確認しておくようにしましょう。耐久性については、PP加工などの表面加工などをすることによって耐久性をアップすることは可能ですが、長期間保存していると紙が反ったりしますので注意が必要です。

平綴じのメリット・デメリット

平綴じは、紙の端をホチキスで綴じる製本です。主に会議や説明会などで配布される資料などに使われており、最も簡易的な製本になります。

印刷物のサイズとしては、会議や説明会などであればA4サイズ、イベントなど屋外で使用する場合はA5~B5サイズなど持ち運びしやすいハンドブックサイズで作る場合もあります。

平綴じのメリットは、コピー機で印刷したものをそのまま事務用品のホチキスなどで綴じることができるため、DIYできる製本として一番身近な点になります。

平綴じのデメリット

平綴じは非常に簡易的な製本になりますので、以下の点に注意する必要があります

・中央をしっかり開ききることができないため、見栄えを重視するデザインに向いていない場合がある
・針金が表面に出ているので、けがの危険性がある
・大量部数になるとコストと納期が増える場合がある

ちょっとした印刷物であれば、社内のコピー機で印刷したものをホチキスで平綴じすれば間に合うかもしれませんが、部数やページ数が多い場合や、仕上がりをしっかり見せたい場合は中綴じがお勧めになります。

簡易的な製本でも印刷会社に相談

手前みそになりますが、製本の事であればどんな些細なことでも是非印刷会社にご相談ください。発注者様の作りたい印刷物について、目的や使い方を汲み取って最適な印刷方法や製本方法をご提案いたします。

「納期もあまりないし、コピー機でもなんとかなるかな」とお悩みの場合もあるかもしれません。しかし、実際にご相談いただくと納期や品質が解決したケースや、社内のコピー機で印刷することで、かえってコストが高くついているなんてこともあります。

新晃社では印刷・製本は勿論、企画やデザインのご相談から承っておりますので、印刷・製本の事でお悩みの場合であれば是非ご連絡ください。経験豊富な担当者が丁寧に対応させて頂きます。

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<参考記事>
製本方法にもっと詳しく知りたい方は、以前にご紹介しましたこちらの記事も是非参考にしてみてください
【よくわかる】「中綴じ」と「無線綴じ」の違い
【よくわかる】上製本と並製本の違い

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