特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > デザインの雑学など > 【よくわかる】モノクロ・白黒・グレースケールの違い
公開日:2020年10月15日
「モノクロ」「白黒」そして「グレースケール」の違いについてご存知でしょうか。
カラーではない白・黒の印刷という認識がほとんどだと思いますが、意味合いはそれぞれ別のものになります。これらの違いについてきちんと理解しておくことで、データの作り方や、印刷物の仕上がりをアップさせることにも繋がります。
今回はこの三つのワードについてご紹介させて頂きます。
モノクロとは「monochrome(モノクローム)」の略になります。この言葉の意味は「単色」「1つの色」となり、黒を指している言葉ではありません。
つまり、例えばセピア調の写真などもモノクロと呼べるのです。極端に言えばどんな色でも1色で表現したものであればモノクロと呼べます。ただ、こういった場合にモノクロとは通常使いませんね。
一般的には、モノクロは白と黒で表現されているものという認識になります。ただし、本来は1色で表現されているものはモノクロとなります。
白黒とは、言葉が指し示す通り「白」と「黒」で表現されている2階調のことになります。私たちが普段認識している白と黒の印刷は「モノクロ印刷」よりも「白黒印刷」と呼ぶのがもっとも合致していますね。
もちろんモノクロ印刷と呼んでも通じますが、意味合いを整理すると白黒印刷のほうがしっくりくるかと思います。
さて、それでは「グレースケール」とはなんでしょうか。あまり聴き馴染みのない人もいるかと思います。
グレースケールとは、白と黒の中間色であるグレーの濃淡(グラデーション )を、254階調で表したものになります。白黒とは異なり、豊かな階調で表現されますので、使っている色は黒1色でも豊かな表現が可能です。
一般的な文字中心の資料印刷であれば、グレースケールを使う必要はさほどありませんが、写真やイラストなどがあり綺麗に印刷したい場合はグレースケールを選択すると良いでしょう。
先ほども少し触れましたが、一般的な文字中心の資料などであれば白黒で十分です。一方で、写真やイラストなどを使用する際、なるべく鮮やかに表現をしたい場合はグレースケールを選択します。
注意点としては、グレースケールは色の情報量が多くなるため、通常の白黒よりもデータ量が多くなります。そのため、グレースケールの画像を使ってデザインデータを作る場合は、白黒よりもパソコンに負荷がかかり作業スピードに影響がでる場合があります。
綺麗なデータを作れるようにしておきたいから、なんでもかんでもグレースケールを選べば良いということではなく、目的をはっきりさせた上で取り扱うとストレスなく作業に集中できるでしょう。
新晃社は日々、様々な印刷データを取り扱っており、このようにモノクロ、白黒、グレースケールを意識して作業にあたっています。データの作り方にお困りの方や、入稿データの準備に不安を感じている場合は、お気軽にご相談ください。
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