特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 特殊加工・印刷 > 【保存版】ミシン入れ加工とスジ入れ加工の違い
公開日:2021年10月28日
紙を切り離すための「ミシン入れ加工」。紙を折り曲げやすくするための「スジ入れ加工」。この二つの加工について詳しい違いや特徴をご存知でしょうか。
印刷物をキレイにしっかりと仕上げるためには、それぞれの特徴と注意点を知っておく必要があります。ちょっとした工夫や改善でお使いの印刷物がもっと良い仕上がりになるかもしれません。
今回はミシン入れ加工とスジ入れ加工の、それぞれのメリットや注意点についてご紹介させて頂きます。
ミシン入れ加工とは、印刷物を切り離すことができるように、キリトリの切れ目(ミシン目)を入れる加工のことになります。
ミシン入れ加工は、チケット、割引券・回数券、伝票印刷、パッケージなどによく使われております。最近では申込書とパンフレットが一体になった印刷物などもあり(申込書が切り離せるようになっている)、別々に作るよりも効率的に作成・配布できるといった便利な使い方もあります。
ミシン入れ加工の印刷物は切り離して使うといった目的がありますので、キリトリやすいことは一見メリットではあるのですが、簡単に切り離しができてしまうと困る場合があります。
例えばコンサートのチケットや割引券などであれば、切り離しやすいと受付スタッフにとって便利ですが、一方で、伝票印刷やパッケージなどの場合は、切り離しが簡単すぎると使い勝手が良くない場合があります。
サッと切り離しやすいほうがよいのか、ある程度力を入れて切り離しできたほうがよいのか、によってミシン目の入れ方が変わります。作成する印刷物の使い方にあわせてぜひ検討してみてください。
スジ入れ加工とは、印刷物を折り曲げる位置に沿って、あらかじめスジ(筋)を入れておく加工になります。
厚手の紙である場合、スジをいれておくことによって、印刷物を思い通りの方向に折り曲げることができます。もしスジが入っていない場合は、紙が歪んで思わぬ方向に折り曲がってしまったり、折れたとしてもヒビがはいったようにシワシワになってしまうことがあります。
ところで、スジには向きがあることをご存知でしたでしょうか。よくみると、へこんでいる側と、盛り上がっている側があります。
このような場合、スジがへこんでいる側が山折りになり、盛り上がっている側が谷折りになります。
なぜかというと、紙は折り曲げると元の形に戻ろうとする力が働くのですが、へこんでいる側を山折りにするほうが元に戻ろうとする力を抑えやすいため、「へこんでいる側=山折り」「盛り上がっている側=谷折り」にすることが一般的です。
こちらは当社で制作したポケットフォルダの事例です。
ご覧の通り、外側のスジ入れはへこんでおり山折りになっています。反対に内側のスジ入れは盛り上がっており山折りになっています。このようにスジを入れることでキレイに折り曲げやすく、印刷物を長持ちさせる秘訣にもなるのです。
いかがでしたでしょうか。ミシン目入れ加工とスジ入れ加工は、普段あまり気にしたことがないかもしれませんが、お使いの印刷物をしっかりと丁寧に仕上げるには十分に知識として知っておきたい加工です。
ミシン目入れ加工やスジ入れ加工のことでお悩みの場合は、お気軽に新晃社まで是非ご相談ください。サンプル作成から設計図の作成まで、幅広くご相談を承っております。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
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