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公開日:2023年11月09日

印刷の重要工程!「校正」と「校閲」の違いを徹底解説

印刷物の制作において、重要な工程でもある校正・校閲。何気なく使っている人もいるかもしれませんが、この2つは全く違う工程になります。校正・校閲の違いやポイントをしっかりと理解し、印刷トラブルを回避し、質の高い印刷物を制作できるようにしましょう。

校正と校閲の違い

まずは、校正と校閲の言葉の意味を見ていきましょう。

校正:誤字脱字、スペルミス、てにをは表現の違い、表記のゆれ、色彩の違いなどを確認し正すこと
校閲:事実関係との相違、表現上の問題がないか(差別表現、公序良俗に反する表現、不適切表現など)を確認し正すこと

続いて例を見てみましょう。

誤)織田信長は、1534年に美濃国が生まれました。

正)織田信長は、1534年に尾張国生まれました。

この場合、青色の出身地の訂正は事実関係との違いを正すものなので「校閲」にあたります。オレンジ色は誤字の訂正なので「校正」にあたります。文字に関する確認を行うことを校正、情報や表現方法に関する確認を行うことを校閲と分けることもできます。

校正チェックだけをお願いした場合、青色部分に関しては確認がなされないこともありますので、注意が必要です。また、近年では差別表現などが大きな問題に繋がることもありますので、そうした視点でのチェックを校閲でしてもらうという意識も大切になってきます。

校正においては色彩の確認も行い、「色校正」と呼ばれることもあります。イメージした発色になっているか、写真の顔がしっかりと見えるかなどの確認も校正にあたります。

校正・校閲で印刷トラブル回避&クオリティアップ

印刷トラブルとして多いのが、文章の誤りや事実関係との違いになります。こうした印刷トラブルが発生するのは、校正・校閲がきちんとなされていないことが大きな原因となります。

印刷物は印刷後の訂正ができません。仮に、印刷後に間違いに気づいた場合はミスの程度によりますが、再度印刷を行ったり、訂正シールを製作するなどリカバリーにおいて費用面での負担が大きくなることもあります。

また、印刷トラブルを回避するだけでなく、表記が統一された文章、差別表現などがない文章を使うことは、読みやすさなど印刷物の質を上げることにも繋がります。

印刷トラブルを起こさないことを第一に優先しつつも、誰が読んでも読みやすく、不快な思いをすることのない印刷物を目指すためにも、校正・校閲は重要な工程になります。

校正・校閲を特に注意して行ったほうがいい印刷物

以下の印刷物は特に校正・校閲を注意して行ったほうがいいものになります。

チラシ:値段や商品名などに違いがないか、商品写真の色がしっかりと出ているかなど

カレンダー:月日と曜日のズレ、暦の違い

パンフレット:商品名・商品番号・スペックなど、宣伝文などに問題となりそうな表現がないか

名刺:部署名、名前、電話番号、住所などの誤りがないか。会社のロゴがしっかりと印刷されているか

会社案内:社名や事業部名、人物名、社員数や事業内容に関わる数字、写真などの色彩、問題となる表現などがないか

校正・校閲の体制をしっかりと整えましょう

名刺など要素の少ない印刷物の場合、社内で二重・三重に確認する体制を取るなどの工夫で校正・校閲を行うようにしましょう。「誤字脱字などの小さいミスは必ず発生する」という意識で、印刷物の確認を行う意識が大切です。制作に携わっている本人(ライターやデザイナー)だと、間違いに気づきにくいので、全く制作に携わっていない人にダブルチェック、トリプルチェックの校正を依頼すると間違いの発見に繋がりやすくなります。

会社案内やパンフレットなど要素の多い印刷物の校正・校閲は専門の会社にお願いするなどの手段も検討しましょう。その場合、校正だけをお願いしたいのか、校閲までお願いしたいのかなどしっかりと相談したうえで、依頼をするようにしましょう。

校正のポイントについては以下の記事もご参考ください。
【もう間違わない】ミスを見つけやすい校正のポイント

以上、校正・校閲の違いの解説でした。いずれも印刷においては、トラブル回避や質の高い制作を実現するために重要な工程となります。校正・校閲においてお困りの点や不安な点がありましたら、新晃社にお気軽にご相談ください。担当者が丁寧にサポートさせて頂きます。

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