特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 活版印刷で作れるレトロな印刷物
公開日:2019年06月28日
印刷には様々な手法がありますが、昔から伝わる印刷方法の一つが「活版印刷」です。
現代で主流な印刷方法は「オフセット印刷」であり新晃社もオフセット印刷に強い会社ですが、活版印刷には根強い人気があり、その味わい深さから最近また人気が上がってきています。
今日は活版印刷についてご紹介すると共に、一般印刷や特殊印刷との違いについてもご紹介していきます。
活版印刷とは、木や金属に文字を刻み込んだ「活字」と呼ばれるブロックを使います。活版印刷とはこの活字を組み合わせて印刷するためのハンコ(版・はん)を作って、インキを塗りつけ、紙に転写する印刷方法です。
ご覧いただいている写真の通り、活字にはものすごい量があります。例えば、平仮名だけでも50音×サイズの種類分だけありますので、平仮名だけで何百種類とあります。さらに日本語にはカタカナ、漢字などもあります。アルファベットも使いますし、数字もあります。そうすると、、、本当にたくさんの活字が必要になります。膨大な量ですね。活版印刷では、職人さんが原稿を元にこの活字を棚からひろいあげて、文字を組み合わせて、印刷するための版を作ります。
活版印刷はドイツ人のヨハネス・グーテンベルクという人物が発明者と言われています。この印刷技術はルネサンス三大発明として世界中に広まっていきました。特に有名なのが「グーテンベルク聖書」と言われる最初の印刷聖書です。それまでは写本で作られていた聖書ですが、この印刷方法によって安く大量に作ることが可能になりました。まさに世界を変える発明となったのです。
時代と共に印刷技術も発展して、今はパソコンで印刷用データを作り上げ、オフセット印刷を主流とした印刷機で印刷される事が一般的です。一方で活版印刷では、活字を紙に押し付けて印字する為、押し付けられた部分の触りや、インキの写り具合に独特な味わいが魅力です。
活版印刷で作れる主な印刷物には例えばこんなものがあります。
・名刺
・ショップカード
・ポストカード
・挨拶状
・封筒
・チラシ
活版印刷機はそれほど大きくありませんので、比較的小さな印刷物が得意です。一般印刷よりも少し時間と費用がかかりますが、レトロな味わいの手作り感溢れるものづくりを楽しめます。
新晃社では一般印刷や特殊印刷を得意としています。活版印刷は対応していないのですが、私たちの特殊印刷・特殊加工も一味違った味わいを出す事ができますので、その一部をご紹介させていただきます。
目立たせたい部分を押し上げて浮き上がらせる「エンボス加工」という手法になります。
樹脂版や金属版で作られた、凹型と凸型両方の版を用います。凹型と凸型の版の間に印刷物を挟み強くプレスすると、表面は浮き出し、裏面は凹んだように加工されます。紙にプレスするという点では活版印刷と近いものがありますね。通常の印刷とは違い紙そのものに凹凸がついた印刷物が出来上がる事から、一味違う高級感も演出できます。また、目立たせたい部分を凹ませる「デボス加工」という手法もあり、新晃社ではエンボス加工・デボス加工どちらも対応しています。「エンボス・デボス加工」の詳細ページも是非ご覧ください。
一味違う印刷物を作るのであれば、型抜き加工も是非検討してみてください。型抜き加工とは印刷物を自由な形状に仕上げる事ができる加工方法です。
上の写真は型抜き加工をしたカレンダーの制作事例になります。遊び心たっぷりの自由な形が特徴で、見た目のインパクトも楽しさも十分。「抜き型」と呼ばれる型を用意して、大きな紙をくり抜いて作る方法です。例えば、住宅メーカーであれば家の形をした型抜きをする、といったようにテーマとデザインを組み合わせて、よりオリジナリティ溢れる印刷物を作ることも可能です。「【完全版】型抜き加工の効果的な使い方」の記事も是非ご覧ください。
新晃社ではお客様のご要望に合わせた、幅広い印刷に対応しております。一味違った印刷物を作りたい場合は是非お気軽にご相談ください。下記フォームからお待ちしております。折り返し担当者よりご提案させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
印刷加工等でご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
詳しくお打ち合わせご希望の方は営業担当が伺わせていただきます。