特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【よくわかる】紙の目とは
公開日:2021年05月28日
紙の目(かみのめ)とは、紙の繊維が流れている向きの事を指します。
※紙目(かみめ)、流れ目(ながれめ)ともいいます
紙は、パルプなどの原料と水を混ぜ合わせ、製造機の中を流れて作られます。この時、紙が流れていく方向に向かって繊維が揃うため、紙には繊維の流れている向き(紙の目)が生じます。
紙の目はしっかりとした印刷物を作るうえで非常に重要ですので、ぜひ知っていただきたい内容です。今回は紙の目についてご紹介いたします。
紙の目には、縦目(たてめ)と横目(よこめ)があります。多くの場合はT目、Y目と表記します。
縦目(T目)とは、全紙の長辺に対して平行に繊維が流れている向きのことになります。
寸法の表記は「短辺×長辺」で表します。例えば、四六全判であれば788×1091と表記します。
横目(Y目)とは、全紙の短辺に対して平行に繊維が流れている向きのことになります。
寸法の表記は「長辺×短辺」で表します。例えば、四六全判であれば1091×788と表記します。
ぱっと見ても分からない紙の目ですが、印刷物を作るうえでは非常に重要です。理由として、「印刷物ごとに適した紙の目がある」からです。よく分からないからどちらでもいいか、という訳にはいきません。こちらの図をご覧ください。
こちらは二つ折りリーフレットの例です。よく見かけるタイプの印刷物ですね。
ここで大事なのは折の向きと、紙の目の向きが平行になっていることです。このような場合を「順目(じゅんめ)」といい、折と繊維の流れが同じ向きなので綺麗に折ることができます。
一方、折り方向に向かって紙の目が反対である場合は「逆目(さかめ)」といいます。繊維の流れに逆らっているので、折った部分が綺麗に折れずシワや割れなどが起きやすくなります。
これではしっかりとした印刷物にはなりませんね。今回は二つ折りリーフレットを例にご紹介しましたが、このように紙の目は印刷物ごとに適したものを選ぶ必要があるため、大変重要なのです。
今回は紙の目についてご紹介させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか。新晃社ではお客様の印刷物に適した紙の目を選ぶことはもちろんのこと、紙質のご提案や耐久性・高級感をアップさせるための後加工などもご提案させて頂いております。
紙や印刷について分からないことがあれば、新晃社まで是非ご相談ください。経験豊富な担当者が丁寧にご説明させて頂きます。
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