特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 【知っておきたい】上質紙を選ぶべき3つのポイント
公開日:2020年10月02日
主要な紙の種類である「コート紙」「マットコート 紙」「上質紙」。前回・前々回では、「コート紙」「マットコート紙」についてご紹介させて頂きました。
第一弾:【知らないと損する】コート紙を選ぶべき3つのポイント
第二弾:【これも知っておきたい!】マットコート紙を選ぶべき3つのポイント
今回はシリーズ連載の第三弾、「上質紙」についてのご紹介です。コート紙、マットコート紙と比べて、良い紙ではないのかな?と思われる事もありますがそんな事はありません。上質紙にしか出せないメリットを是非知っていただければと思います。
今回は上質紙についてのポイントをご紹介させて頂きます。
カラー印刷といえばコート紙、マットコート紙とお勧めしてきましたが、実は上質紙には他の二つには出せない魅力があります。
それが自然な風合いで落ち着いた印象です。上質紙は他の二つとは違って表面にコーティングがありません。つまり紙の性質上、インキを吸いやすい紙となっており、発色はやや落ち着いた色合いになります。また、反射が少ないため目にも優しい印象になります。
例えば自然派でオーガニックなイメージなど、優しい印象を前面に押し出したいパンフレットやチラシであれば、鮮やかさよりも少しトーンを抑えた上質紙のほうがぴったりかもしれません。少し上級者向けかもしれませんが、このようにカラー印刷であえて上質紙を使うケースは確かに存在します。
注意点としては、パソコンなどのモニターで見ている色と、実際に印刷した色では、差が大きくなりやすい点です。もちろん、コート紙やマットコート紙でも起きることですが、紙がインキを吸収することによってモニター上の色と差が大きくなりやすい傾向があります。色についてしっかりと事前に確認したい場合は、色校正をとることをお勧めします。
上質紙は一般用紙とも呼ばれ、コピー用紙なども上質紙の仲間です。マジックペンやボールペンはもちろん、鉛筆やクレヨンなどでも容易に書き込むことができます。例えば、アンケート用紙や申込書などは上質紙であることが一般的です。
一方、コート紙は表面にツルツルとしたコーティングがあるため、書き込むには不向きです。マジックペン、ボールペンであればほとんど大丈夫ですが、鉛筆ではうまく書き込めません。マットコート紙であれば鉛筆でも書き込む事はできますが、発色の良いマットコート紙を使う理由が特になければ、最も書き込みやすい上質紙を選択するのが最適です。
上質紙は豊富なカラーバリエーションのある紙であり、代表的なものに「色上質紙(いろじょうしつし)」というものがあります。その数およそ30色。ハッキリと目立った印象の濃い色から、薄くて優しい印象の淡い色まで、あらゆる色が揃っています。
使い道も様々な方法があります。例えば、重要書類に色上質紙を使うと他の書類よりも目立つため、お客様に目を通してもらいやすくなります。他にも、簡易的な冊子などの表紙に色上質紙を使うと、真っ白な表紙よりも存在感がぐっとアップし、より一層しっかりとした冊子を作ることができます。
いかがでしたでしょうか。上質紙は一般的な紙だからといって、特徴がないわけではないのです。印刷物で表現したい世界観や伝えたいポイントによっては、最適な選択肢となります。是非皆様に、上質紙の魅力を知っていただけたらと思います。
新晃社では紙の相談からご提案まで、担当から丁寧にご説明させて頂きます。お悩みのことや気になることがありましたら、お気軽にご連絡ください。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
印刷加工等でご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
詳しくお打ち合わせご希望の方は営業担当が伺わせていただきます。