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公開日:2016年03月03日
こんにちは。今日は、印刷の知識の基本編です。
本日は、
表紙には、ボール紙が芯として使用され、固いのが特徴です。。本文は糸かがりして、背をかため、表紙でくるむ頑丈な製本方法です。
「ハードカバー」とも呼ばれています。絵本や百科事典、辞書などが代表的な例です。
この固い表紙が最大の特長の製本の方法です。固い表紙 と 本文 、そして本文を結びつける「見返し」 というパーツからこの製本は作られています。
この見返しとは、表紙と本文を貼り付ける役割の紙です。半分が、表紙の裏側に張り付けられ、残り半分が、表紙と本文の間にある1ページ目のような役割となるモノです。
表紙とは、違った用紙、色の付いた用紙で作られる事が多いです。
上の画像は見返しです。この黒い用紙です。表紙のすぐ後ろ、本文の前にあります。
見れば、なるほどという感じですね (^^)
表紙は、本文よりも一回り大きい のが、他の製本と異なる部分の一つです。
上の画像で見ると本文が表紙に比べて、少し小さい様子がわかります。
上製本は、固い表紙で本文を守るというかガードするというイメージですね。中綴じ冊子などのパンフレットと比べ、長い間、使用、保存するものに向いています。
また、表紙は、ボール紙を他の紙、布、ビニール系の材料でくるんで作られます。布でくるんだ表紙に金の箔押しなどで高級なものを仕上げることも出来ます。
上の画像は、上製本の白紙サンプル(束見本)の表紙です。
今回の画像の見本では、コート紙に マットPP加工(マットな感じに仕上がるビニール加工)を貼ったものです。
素材ではなく、自由なデザインで表紙は表現して、マットPPで表面を保護して、キズや汚れを防ぐという狙いです。絵本や自費出版などでは一般的なチョイスです。
コスト的にも若干やさしい方法です (^^)
また、この製本の背の部分は、2通りの加工が出来ます。
一つ目は、「角背」 と呼ばれるもので、背の部分が、角ばった製本の形態です。
今回の見本がこの角背で作られました。
上の画像をご確認ください。背の部分が角ばっています。
2つ目は、「丸背」と呼ばれるものです。背の部分に丸みがある製本の方法です。
丸背の画像です。
上製本は、高級感のあるページ物の印刷物に用いられることのある製本の方法です。
百科事典、ハードカバーの書籍、絵本、写真集、自費出版、記念誌、画集などに使用されます。
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