特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > 印刷について > 耐候性インキの魅力と上手な活用方法
公開日:2024年07月02日
(最終更新日:2024年7月1日)
耐候性インキは、長期間にわたり色鮮やかな印刷物を保つために開発された特別なインキです。このインキは、屋外広告や選挙ポスターなどで広く使用され、その耐久性と視覚的な魅力から多くの印刷物で使用されています。本記事では、耐候性インキの特性、活用方法などを詳しく解説します。
耐候性インキは、紫外線などによる成分の分解を抑制するため、高い耐性を持ち、長期間鮮やかな色を保つことができるインキとなっています。
印刷物は、時間の経過とともに色あせや劣化が進行します。一般的なインキは屋外や直射日光が当たる屋内で使用していると、色あせが早く進行します。その為、印刷物の品質を長持ちさせるために、耐候性インキが使われています。
耐候性インキは、屋外で掲示される多くの印刷物に使用されています。その中でも、屋外ポスターは耐候性インキの重要な用途の一つです。屋外ポスターは雨風に晒されることが多く、鮮やかな色を保つことが重要です。このため、耐候性インキが使用されることで、ポスターのメッセージを鮮明に伝えることができます。
屋外でよく見かける選挙ポスターは、その代表的な例の一つです。選挙期間中、多くのポスターが屋外に掲示されますが、天候に左右されることなく、候補者の顔やメッセージを鮮明に伝えるために、耐候性インキが使用されます。これにより、ポスターは色あせることなく、選挙期間を通して候補者のメッセージや視認性を保つことができます。
耐候性インキを使用すると、通常のインキと比較して色の濃度が低く、全体的にくすんだ仕上がりになることがあります。これは、インキに含まれる耐光成分が下地のインキをぼかしてしまうためです。
そのため、プリモジェットなどの簡易校正では実際の印刷色と一致しないことがあります。正確な色校正を行うためには、本機校正で実際のインキを使用することをお勧めします。
耐候性インキは、一般的なインキよりもコストがやや高い場合があります。しかし、長期的な耐久性を考慮すると、頻繁な再印刷が不要となるため、長期的にはむしろコスト削減につながる場合があります。
また、水に強いユポ紙を使用することで、風雨に対する耐久性をさらに向上させることができます。これによって印刷物の寿命が更に延びることになり、さらに高いコストパフォーマンスを発揮することができます。
耐候性インキは、屋外での使用に適した特性を持ち、ポスターをはじめとする様々な印刷物において、その効果を発揮しています。耐候性インキは、長期間にわたり鮮やかな色を保つことができ、環境にも配慮したインキとなっています。
屋外用の印刷物についてお困りの場合は、是非当社にお気軽にご相談ください。お客様のご要望やお困りごとをお聞かせいただき、専門の担当者が耐候性インキや紙について丁寧にご説明させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
印刷加工等でご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
詳しくお打ち合わせご希望の方は営業担当が伺わせていただきます。