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公開日:2015年06月28日
こんにちは。今日は、印刷の知識編について書いていきます。
本日のテーマは 表面加工の疑似エンボスについてです
この加工は、UV印刷を使用した表面加工です。印刷機で2種類のニスを加工することによって得られるグロス感のある部分とザラザラした部分の両方が表面に施されるニス加工の1種です。
少しマニアックになりますが、もう少し解説します。イメージしやすい図を下に用意しました。
OPニス の上に UVニス を印刷すると、水と油のように弾き、つぶつぶの細かい水玉になります。
そこに、UV(紫外線) を照射する事により、瞬時に乾燥させ、細かいつぶつぶがそのまま凝固し、手触りが ザラザラ とした 疑似エンボス の立体感が生まれます。OPニスとUVニスが重なっていない部分はUVニスのみとなり、光沢のあるツルツルした部分になります。
今までの表面加工は、一般的にグロス感のあるツヤツヤのものか、マットな感じが主流ですが、今回の疑似エンボスは、表面のツルツルした部分とザラザラの加工が同時に出来るという部分が少し違います。
この2つの特性を利用して、非常にデザイン性の高いモノが出来る可能性を秘めています。
パンフレットやカタログの表紙、ポケットファイル、パッケージ などで、かなりカッコイイ印刷物が作れそうですね。
下の写真は、アルグラス という全面がシルバーでピカピカのアルミ蒸着紙にUV印刷で印刷と疑似エンボス加工をしたものです。
ザラッとした部分でアルミのピカピカの部分は、少し落ち着いた感じになり、見やすく、さらにアルグラスの良さも活かした印刷では表現できないアルミのメタリックな光沢と質感も際立ちますね。
表面の保護と同時にこのようなピカピカの紙の場合、この加工によって、触った後の指紋が目立たないというメリットもあります。
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