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公開日:2016年04月25日
こんにちは。今日は印刷用語の基本編です。
本日は、ドットゲインとは?
オフセット印刷の時に起こる現象です。オフセット印刷は、厳密に言うと、細かいアミ点の集合と考えられます。印刷で時々、175線という言葉を聞く場合があるかもしれません。
この場合、175線とうことは、その印刷物は、1インチ四方にアミ点が175個並んでいるという事になります。
ドットゲイン とは、このアミ点の大きさが、本来の大きさではなく、太く大きくなる現象です。 原因は幾つかあります。
CTP(印刷用の版を出力する機械)の設定、印刷工程での用紙の性質、表面に光沢のない用紙、印刷が沈む用紙の方が、この現象が起こりやすい傾向にあります。
インキの性質 例えば、浸み込み具合、インキの種類または印刷機の特性(機械によって、印刷機のそれぞれのゴムブランケットへの圧力は違います。同じ種類の印刷機でも、完全に全く同じ圧力という事はありません。
印刷機の設定は結構デリケートなものです)この印刷機の特性について、簡単に解説します。
オフセット印刷は、印刷機の中で、版に付けられたインキは、ゴムブランケットに転写(offset)した後、紙などの被印刷体に印刷するという方式です。
この印刷用の版から、ゴムブランケット、ゴムブランケットから紙へと転写していく工程で、圧力をかけ、 インキが潰れて広がることによって、紙の上で、アミ点が太くなってしまう現象がドットゲインです。
それぞれ異なる印刷機で印刷をしても正しい、同じアミ点で印刷されるように印刷工程では、それぞれの印刷機に向けて、ドットゲインの調整をして、正しいアミ点再現しています。
実は、ドットゲインとならないように、つまり、元のデータのアミ点通りに、正しく印刷されるように、印刷用の版を作成するときに各印刷機の特性に合わせて、アミ点の量は調整されて出力されています。
何度も印刷されたモノのデータをとり、印刷機の特性をつかみ、調整した後も 定期的に正しく出力をされているかを確認しています。
印刷は、結構、奥が深いです(^^)
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