特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > デザインの雑学など > 【知っておきたい】印刷物のデザインに使いやすいフォント
公開日:2024年01月11日
印刷物を作るうえでどのフォントを使ってデザインをするかは重要な要素となります。しかし、フォントのことって知ってるようで知らないこともたくさんありますよね。そこで、今回はフォントの基礎知識や印刷物に適したフォントの選び方を徹底解説します!
また、特別なフォントを持っていなくても、通常のWindowsやMacのパソコンに入っている使えるフォントもご紹介いたします。
そもそもフォントとは、共通のデザインで作成されたひと揃いの文字の集まりのことを指します。似た意味で「書体」という言葉もありますが、デジタル化された書体のことをフォントと呼ぶようになりました。
例えば、Wordでよく使われる「MS Pゴシック」「MS P明朝」などは全てフォントの一種となります。
大きくはゴシック体と明朝体の2つのグループに分かれ、それぞれで様々な表情を持ったフォントが存在します。ゴシック体にするか、明朝体にするかで違いが出るのはもちろん、同じゴシック体の中でもフォントによって印刷物の印象は大きく変わってきます。
また、フォントは種類だけでなく、サイズ、太さ、色などによっても印象や見やすさ、読みやすさは変わってきます。インパクトを重視するあまり、見づらくなってしまうということはよくありますので、フォントを選ぶ際やデザインで使う際には注意しましょう。
印刷物に適したフォントの選び方を見ていきましょう。
チラシやリーフレット、ポスターなどの見出し、キャッチコピーなど、インパクトを持たせたり、力強さを出したりしたいときにはゴシック体がオススメです。ゴシック体は視認性が高く、太字にしてインパクトを出しやすいフォントが多くあります。
特に使いやすく、判読性も高いのが「メイリオ」「ヒラギノ角ゴシック」「游ゴシック」です。
メインとなる見出しやキャッチコピーは思い切ってサイズを大きくしたり、太くしたりするとデザインにメリハリが生まれます。
明朝体は全体的に線が細くスリムな印象で、長文のデザインに適しています。そのため、長文があるリーフレットや会社案内など読み物系の小冊子の本文に使われることが多くあります。本文を明朝体で、ページタイトルや見出しをゴシックでデザインする手法もよく見られます。
オススメの明朝体フォントは「ヒラギノ明朝」「游明朝」などです。
本文のフォントは小さくしすぎると読みづらくなってしまいます。高齢者を対象とした印刷物ではサイズを大きめにするなど、工夫をするとよいでしょう。
筆で書いたような趣のある印象を生み出す筆書体というフォントもあります。全てを筆書体とすると読みにくくなりますが、見出しやキャッチコピーでアクセントとして用いることで独特の雰囲気を生み出せます。格式が高い、伝統的、高級感といったイメージを演出したいときにうってつけです。
ペンで手書きしたような手書きフォントも、個性を生み出すためによく使われます。可愛らしさ、親しみやすさを演出するために使われることが多く、子ども向け、ファミリー向けの印刷物で活躍するでしょう。
例えば筆書体であれば「HG行書体」、手書きフォントであれば「ZEN紅道」というものがあります。このような書体は、元々パソコンに入っていない場合があります。その場合は、Googleフォントなどで探してみるというのも方法の一つです。
高齢化に伴い、細かな文字、小さい文字が読みにくいという人が増えていたり、社会全体で多くの人にとって暮らしやすいユニバーサルな社会を目指す背景から生まれたのが「UD(ユニバーサルデザイン)フォント」です。
UDフォントでは、見間違いをできるだけ少なくするようなフォントの作りになっています。例えば、「6」という数字を「8」と見間違えないようにするために、アキの部分を多く取ったり、「8」を視認性の高い形状にするなど様々な工夫が凝らされています。
町の広報誌や掲示物、駅名の看板、医療や福祉の現場で使われる印刷物など、私たちの身の回りで多く使われています。UDフォントを使うことで、多くの人に伝わり、思いやりのある印刷物の制作に繋がります。新晃社では、UDフォントを導入したデザインを行っておりますので、気になる方がぜひご相談ください。
以上、印刷物に必要不可欠なフォントの解説でした。フォントの選び方1つで、印刷物のイメージや見やすさ、読みやすさは大きく変わります。フォント選びでお困りの点、ご不明点がありましたら是非ご相談ください。経験豊富な担当者が丁寧にご説明させて頂きます。
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