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公開日:2020年07月16日

印刷会社へデータ入稿前に確認するポイント【折り加工編】

データ入稿前の確認シリーズ第五弾は「折り加工編」です。

これまでのデータ入稿前の確認シリーズ記事はこちら
第一弾「仕上がりサイズ編」
第二弾「フォント編」
第三弾「色数編」
第四弾「リンク画像編」

皆さんは「折り加工」の印刷物を作ったことはありますでしょうか。

例えば、二つ折りや三つ折りのパンフレット・リーフレットなどが代表的ですね。その他にも名刺やショップカード、チラシなどもよく折り加工をすることがあります。

折り加工をするメリットは、印刷物を折りたたむことによってコンパクトに持ち運べることや、紙面を折りによって区切ることで複数のページを設けてレイアウトできるといった点があります。

ぜひどんどん活用していきたい折り加工ですが、入稿する前にきちんと確認事項を把握しておきましょう。今回は折り加工のある印刷物を入稿する前に、確認しておきたいポイントをご紹介します。

折り加工の「種類・向き」は必ず伝えよう

印刷物には様々な折り加工の種類があります。当然ながら、折って欲しいとリクエストするだけでは、どのように折るべきかが分かりません。そのために、折り加工をオーダーする場合には、まず折りの種類を指定する必要があります。

以下は代表的な折り加工になります。

・二つ折り
・巻三つ折り
・外三つ折り(Z折り)
・巻四つ折り
・外四つ折り
・観音折り
・十字折り(クロス折り)

お気づきの方もいるかと思いますが、例えば三つ折りにしても「巻き三つ折り」と「外三つ折り」の2種類があります。ですので、必ず折りの種類を明確にしましょう。

また、二つ折りの場合などは、表面と中面がどちらなのかを明確に指定しておく必要があります。表紙と裏表紙がハッキリそれとわかるデザインであれば良いですが、場合によってはデザインを見て判断ができないことも。いずれにしても入稿する際には、必ずどちらが表面で中面なのかを明記しておきましょう。

仕上がりサイズと展開サイズを理解しよう

折り加工が必要な印刷物は、データを作るときにサイズをよく確認しなくてはなりません。というのも、折りがある分、寸法を微妙に調整しなくてはならないケースがあるからです。

例として、「仕上がりサイズがA4(210mm×297mm)」の三つ折りリーフレットで確認してみましょう。この場合、巻三つ折りと外三つ折りでは、展開サイズが異なります。

巻三つ折り→210mm+210mm+207mm=627mm
外三つ折り→210mm+210mm+210mm=630mm

なぜ仕上がりサイズは同じなのに、巻三つ折りはサイズが少し短いのでしょうか。

その理由は、内側に折り込むページも仕上がりサイズである210mmだった場合、折り込んだ時の位置がピッタリすぎてうまく折れないのです。よって3mmほど短くすることによって、折り込んだ時にぶつからずにキレイに折れるのです。

デザインをスタートさせる時点で、折り加工に合わせた正しいサイズにしておくことがベストです。

折りたい位置には「折りトンボ」を入れよう

折りの入る位置には「折りトンボ」を入れておくことをおすすめします。二つ折りであればセンター(中央)、三つ折りであれば上述の通り「外三つ折り」「巻き三つ折り」によってそれぞれ位置が変わります。

この折りトンボは印刷されるものではなく、印刷範囲の外側に目印としていれておくものです。折りトンボを入れておくことによって、どの位置で折るのかが明確になるので、デザイン作業上で大変役に立ちます。ぜひ折りトンボを入れて作業をしてみてください。

(番外編)背割れ・縦割れに注意しよう

連量が110kg以上の厚い紙を折ると、折りスジ部分に割れた様なシワが出やすくなります。このような現象を「背割れ・縦割れ」といいます。また、折りの部分にベタの色使いをしていると、さらに目立ちます。

このような背割れ・縦割れを防止するには、プレスコートやPP貼り加工などの表面加工をすると良いでしょう。それでも完全に防ぐことはできませんが、かなり目立ちにくくなります。気になる場合は事前に印刷会社に相談してみてください。

いかがでしたでしょうか。入稿データを準備する際は、是非折り加工についての指示漏れや確認不足がないかチェックしてみてください。新晃社では印刷データのご相談も承っております。お困りのことがあれば、印刷のプロがお応えいたしますのでお気軽にお問い合わせください。

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