特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > デザインの雑学など > 印刷会社へデータ入稿前に確認するポイント【色数編】
公開日:2020年05月14日
データ入稿前の確認シリーズ第三弾は「色数編」です。
これまでのデータ入稿前の確認シリーズ記事はこちら
第一弾「仕上がりサイズ編」
第二弾「フォント編」
印刷の色数は大きく分けると「モノクロ印刷」「カラー印刷」に分けることができますが、入稿前に確認しておくべき色数の設定をご存知でしょうか。
もしご注文の色数と実際のデータの色数が合っていない場合、モニター上では違和感がなかったとしても、印刷データとしては不備となり再入稿が必要になります。
今回はデータ入稿前に確認しておくべき「色数」についてのポイントを2つご紹介します。ぜひ入稿前の参考にしてみてください。
まず、それぞれの印刷で使う色数と注意点を確認してみましょう。
モノクロ印刷は、K(スミ)のみの印刷で、色数は1色です。もっともシンプルで分かりやすい印刷ですね。モノクロ印刷の注意点は、色数がK(スミ)1色になっているか確認しましょう。
本来、K(スミ)1色で作られたデータである必要があるものの、時々、4色のカラー設定で作られている場合があります。これは「リッチブラック」といって、複数の色を掛け合わせて作られる黒色になります。画面上ではK(スミ)1色もリッチブラックも、どちらも黒に見えますが、モノクロ印刷で注文したい場合は、このリッチブラックになっていないか注意しましょう。
ちなみに、このリッチブラックですが、カラーモードをRGB設定からCMYKに置き換えると、黒1色で作っていたとしてもリッチブラックに変わってしまいます。データを作る前に、カラーモードがCMYKになっているかを確認することをオススメします。
【補足】リッチブラックは複数の色を掛け合わせて表現するために、K(スミ)1色よりも深い黒を表現することができます。ただし、総インキ量を300%以内に抑えないとインキが乾かないなどのトラブルが起きる場合があります。また、小さな文字や細い線の場合、版ズレによって、色がにじんだように見える場合もあります。リッチブラックを使う場合は、事前に印刷会社に相談するなどしておくと良いでしょう。
カラー印刷は、プロセスカラーであるCMYK(シアン・マゼンタ・イエロー・ブラック)を使った印刷で、色数は4色になります。この4色を使うことでフルカラーの表現ができます。カラー印刷の注意点は、後述する特色が使われていないか?を確認しましょう。
特色印刷とは、DICあるいはPANTONEなどの色見本の中から、色を指定する印刷です。色数は、使いたい色の数によりますが、通常1色〜3色程度になります。特色についての記事はこちらもご覧ください。
特色の印刷について
特色印刷で注意したい3つのポイント
【特色印刷】PANTONE(パントン)とは
モノクロではない色なので、カラーの設定であれば大丈夫と思いがちなのですが、特色は特別に調合したインキを使うため、通常のカラー設定にしてしまうと、印刷データ上「4色を使ったカラー印刷」になってしまいます。
ですので、特色を使用したい場合は、特色の部分はCMYKのいずれか1色に置き換えてください。
CMYKのどの色でも大丈夫です。青系の特色であればC(シアン)、赤系の特色であればM(マゼンタ)にしておくなどにすると、分かりやすいでしょう。その上で、DICまたはPANTONEのナンバーをお伝えください。
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