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公開日:2016年07月07日
こんにちは。今日は、印刷の知識の基本編です。
本日のテーマは、色が沈む?です。
印刷物をつくる際、例えば、アラベールなどの表紙に質感があり、ザラッとした印象の用紙への印刷の時、印刷の色が鮮やかに出ない、、、、
そのような時、この紙の場合、”色が沈む” と言われる場合があります。
例えば、以前にコート紙やマットコート紙で印刷をしたときに色はクッキリと鮮やかに出ていたのに、今回、アラベールなどの用紙を選んだ時に前よりも暗い印刷になるようなケースです。
アラベールで印刷をした場合です
同じ印刷用デザインをマットコート紙で印刷をした場合です
基本的に印刷用のインキは、 紙の表面で乾燥をする のですが、実は完全に100%乾燥が進むのではなく、 用紙にインキ吸収されてしまう 部分もあります。
このインキが、吸収される状態によって、実際に私達に見える印刷の色が、暗く見える現象の事を ”色が沈む” と表現されます。
コート紙やマットコート紙のように紙の表面がコーティングされることによってインキが吸収される量の少ない場合、色の変化が少ないです。
つまり、色が沈みにくい用紙という事になります。
逆に上質紙、アラベールなどのように表面がコーティングされていない用紙は 非塗工紙 と呼ばれ、表面がコーティングされている用紙よりも、 インキが多く吸収されるので、色の変化が大きくなります。 これは、色が沈みやすい用紙という事になります。
大分前のことなので、実物の画像をお見せ出来ないのが、残念ですが、イタリア料理の写真付きのメニューなどを一式作成したことがありました。
その時、DMとメニューで、トマトソースのスパゲティの同じ画像を使用しました。
DMはマットコート紙で、一方メニューの方は、確かミセスBだったと思います。
この時、色校正の段階で、DMの方はきれいに印刷をされたのですが、メニューの方は、トマトソースの部分が、大げさに言うとドス黒く、かさぶたのような色になってしまった事がありました。
校正の結果を確認後、メニューの方は、画像の補正を行い、合格ラインになるように修正をした事があります。
同じ画像や絵柄の印刷でも選ぶ用紙によって、印刷の印象は変わってしまう場合もあります。 色校正という工程も選ぶ用紙、内容によって大切な作業ですね (^^)
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