特殊加工印刷の新晃社 > 印刷会社ブログTOP > ブログ > デザインの雑学など > 【すぐに実践できる】色彩心理学を活用したデザイン
公開日:2024年09月27日
印刷物のデザインをする際に配色は非常に重要な要素となります。チラシやパンフレット、ポスターなど様々な印刷物を目にする際、視覚的な情報としていち早く色が入ってくるため、見る人の印象や理解度に大きな影響を与えることができます。
そのため、色彩心理学をうまく活用することで、効果的な印刷物を作成することができます。今回は色彩心理学とは何か、そしてそれを用いたデザインの活用方法について紹介いたします。
色彩心理学は、色が人間の心や行動に与える影響を研究する学問です。私たちは日常的に色から無意識に感情や行動を左右されており、例えば赤はやる気を引き出し、青はリラックス効果をもたらします。このように、色の配色が人の心や行動に影響を与えることができ、デザインにおいて非常に重要な学問の一つです。
色彩心理学では、色が人に与える影響を「心理的影響」「生理的影響」「感情的影響」「文化的影響」の4つに分類しています。
色は心理に様々な影響を与えます。例えば、赤はやる気を引き出し、行動力や注意力を向上させることができます。また、青は集中力を促し、暗記力や認識力を高めることができます。
色は生理的にも影響を与えます。赤は交感神経を刺激し、やる気や情熱を引き出し、血圧を上げる効果があります。一方、青や緑は心を落ち着かせるリラックス効果をもたらします。
続いて色は感情的にも影響を与えます。黄色やオレンジなどの明るい色は気分を明るくし、ポジティブな感情を引き出します。一方、青や緑などの落ち着いた色はリラックス効果があり、心を静める作用があります。
色は国や文化によって異なる影響を与えます。例えば、日本では黄色は明るくポジティブな色とされていますが、キリスト教圏では「裏切り」や「不誠実」を象徴することがあります。このように、同じ色でも異なる解釈があるため、十分な配慮が必要です。
色彩心理学を活用したデザインは、さまざまなシーンで使われており、例えば会社案内のチラシやパンフレット、スライド資料などにおいても効果を発揮します。
こちらはビジネスシーンの写真を用いて、赤・青・緑のイメージでデザインをしてみたサンプルになります。
こちらは赤の配色で作成したチラシです。赤には情熱、挑戦、注意、エネルギーといったイメージがあり、挑戦的な活力のある企業といった印象を与えることができます。
こちらは青の配色で作成したイメージです。先ほどのデザインとはうってかわって、落ち着きや洗練された企業といった印象を与えることができます。
さらにこちらは、緑の配色で作成したイメージです。今度は安心感や穏やかさなど、柔らかい印象を与えることができます。
これらのように、同じ企業だとしても配色によって心理的なイメージは大きく変わってきます。まずはデザインをする際に、どのような印象や影響を与えたいのかを整理し、色のイメージを絞っていくと良いでしょう。
さらに、様々な色の組み合わせによってより効果的なデザインを作ることができます。配色の特徴や使い方などがわかる「タメになる配色事例」シリーズ記事を用意してますので、是非こちらも参考にしてみてください。
新晃社ではデザインのお仕事も承っております。お困りのことがありましたら、是非新晃社にお問い合わせください。担当デザイナーが丁寧に対応させて頂きます。
当社では、お問合せいただきました内容を確認し、ヒアリング・お打合せをさせていただいております。
その内容をふまえて、企画・デザイン・見積りを提出させていただきます。
印刷だけでなく、特殊加工・製本・丁合、封入などのアッセンブリから発送まで対応しております。
印刷加工等でご不明な点はお気軽にお問い合わせください。
詳しくお打ち合わせご希望の方は営業担当が伺わせていただきます。