特殊加工印刷の新晃社 > 製本・折加工TOP > 無線綴じ製本
無線綴じ製本とは糸や針金を使用しない方法で、印刷物をページ順にまとめ、背をのりで接着し表紙を貼り付けます。手法としては切断無線綴じと網代綴じに分けられます。また、この製本方法では背表紙ができるため、背文字を入れることも可能です。 中綴じ製本と比較すると、ページの多い冊子を作る場合に向いていますが、糊で接着しているため冊子を根元(ノド)まで開くことができません。
■切断無線綴じ
切断無線綴じとは、単票で作られた背をギザギザに切り落として、のりが浸透しやすい接着面を作り固める手法です。印刷物をページ順に折り畳んだものを「折丁」と呼び、切断無線綴じでは折丁の袋を全て切り落とし単票の背を作ります。
■網代綴じ
網代綴じとは、折丁の背に縦方向の細かい切り込みを入れ、そこからのりを浸透させる手法です。細かく切り込みをいれているため、対応するページがアンカット部分により部分的に繋がっています。本が開きやすく強度が高いことが特徴の手法です。
無線綴じ製本は、書籍や文庫本、雑誌、マニュアル本などの冊子に活用されており、ページ数の多い冊子に向いている製本方法です。
ページ数に制限がないため、自由にページを増やせる点もメリットのひとつ。数ページから数百ページまで幅広く対応可能です。
さらに、それぞれの冊子の背表紙には背文字を入れることができるため、本棚では整理整頓がしやすくなります。背表紙を見るだけで冊子がどこに置かれているか一目瞭然です。
厚みのあるしっかりとした作りのため、冊子の高級感や充実感を演出させたい場合や、冊子を長期的に保存したい場合などに無線綴じ製本を活用します。低コストで高級感が演出できるうえ、丈夫な冊子に仕上がる、コストパフォーマンスの非常に高い製本方法であると言えるでしょう。
製本方法は古くから、背を糸でかがって綴じていく糸かがり綴じが主流で、多くの書籍や辞書などで活用されていました。しかし、手間がかかり納期が増加するうえ、コストも安くはありません。そのため、現在では短納期かつ安価で製本できる無線綴じ製本が主流となり、今では書籍のほとんどが無線綴じ製本で作られています。
また、無線綴じ製本は糊だけで固定してあるため、以前は強度や耐久性の問題で大きな冊子には活用されませんでしたが、現在は糊が改良されたことで大きな冊子にも活用されることも多くなりました。
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